板橋区ホタル生態環境館のホタル累代飼育は確実に行われていた

前回、ここまで持って来るために板橋区と(株)自然教育研究センターが何を行って来たかを報告いたしましたが、更に、資源環境部環境課の発表した【ホタル等生息調査結果と元飼育担当職員の報告数との乖離について】報告書が如何に欺瞞に満ちたものであったかを、別の角度から説明いたします。

 

報告書は全編に渡り、事実とは違う推測および偽証を加え、創作して印象操作を行っています。一番問題なのは、この報告書を阿部氏に全く確認を取らずに作成したことです。これについては複数のマスコミも不審に思い、阿部氏に確認の連絡を入れたそうです。

 

典型的な偽証及び印象操作例

上記報告書p30―例年ビオトープにおけるホタルの発生は、夜間特別公開の頃、区職員により数匹程度しか確認されておらず、今年だけ突然、74匹まとまって羽化したことが不思議である。不自然な点があり、本施設で全て羽化したものとすることは疑問が残る。―と記載されています。

 

実際は、例年100~200匹の羽化が確認され、区へ報告を上げていたとのことです。しかも、7月7日に14匹、28日に56匹で、同時に74匹いたわけではありません。この前の羽化確認日が23日で5日も間が空いていました。この時点では中に入れるのは鍵を持つ管理会社と区職員のみであったにも関わらず、まるで持ち込まれたかのような言いようです。この報告書にはこのような情報操作が随所に見られます。

以下のようにすべての鍵を変え、異常上とも思われる施錠を行い、各所に監視カメラを設置した上での羽化だったのです。

  施錠1

防犯カメラ2

 

作られたホタル持込みのうそ

 

架空のホタル持込み数約7700匹は実際のホタル生息数と実態を知らずに計算実際の羽化状況を無視して考えられたものです。

幼稚園放流用175匹まで持ち込みと仮定していますが、通常、放流が決まっているときはせせらぎから採取するのではなく、はじめから別に水槽飼育されていたそうです。そういう実態を全く知らずに作成された報告書です。この175匹を外して、7500匹で考え計算しても明らかに矛盾する内容です。

 

 この計算によると、3日間のゲンジボタル夜間公開時の持込みホタル1300匹、ヘイケボタル同持込みホタル900匹となっています。 

 

―実際のホタル夜間公開の生息数―

ゲンジボタル夜間公開3日間 約3,500~5,000匹 ヘイケボタル夜間公開3日間 約10,000匹。

 

あれだけの乱舞を見せるにはこのような生息数が必要なのです。ところが、通常これだけいて、実際に光ったり飛んだりするのは約1/5~1/10でしかありません。

ホタルは約1週間の寿命のうち、5日間は下でじっとしていて、最後の2日で光り、オスは飛び上がる。これを全部計算して、幼虫の時から厳密に温度調節をして、この日に羽化のピークを合わせられているのです。

 

もし宅急便でホタルが送られた場合どのような状況になる

 

通常発泡スチロールやダンボールに入り、前日からずっと真っ暗な中に入れられて送れて来ます。また、運ばれる際の振動もあり、磁場も狂うため、中でかなりの時間、威嚇光や警戒光を放っている状態となり、非常に消耗してしまいます。夜間公開当日持ち込みの場合は、尚更その夜に安定した発光はまず無理なのです。

 

累代飼育の自生しているホタルに、よそからホタルを持ち込むと飛び方や光の状態が全く変わってしまうのです。安定した自然な光に不規則な発光パターンが混ざります。

オープンの7:30頃は下で静かに光っていて、時間と共にオスが上に舞い上がり、8時過ぎにピークを迎えます。持ち込みのホタルを加えた場合、そういう自然な変化が見られず、はじめから不規則に舞い上がります。

そういうことが一度も無かったのは、多くの映像や訪れた人々の記憶に残っているはずです。光そのものが強く大きいといわれているのは、飼育環境が非常に良いからに他なりません。しかもゆったり安定した発光パターンで光る。それが求愛光であり、1/f癒しの光といわれる所以です。ホタル生態環境館のホタルの光は既に映像解析で証明されています。映像でご覧ください。

 

 ホタル生態環境館のゲンジボタル夜間公開時の映像

 

テレビ朝日宇宙船地球号 2007.8.19放送 求愛光

 

テレビ朝日宇宙船地球号 2007 8 19放送 威嚇光

 

 テレビ朝日宇宙船地球号 2007.8.19放送 脳への影響 光の解説

 

産卵に新鮮な苔は必要不可欠

 

温度管理により、羽化のピークを合わせているため、必然的に夜間公開時前後は産卵も多くなり、苔もたくさん必要になるのは当然です。しかし、夜間公開中は人が多いため、ホタルも落ち着かず産卵が出来ないそうです。翌朝、交尾が終わっているホタルを見つけて、産卵ケースに移し、落ち着いて交尾が出来るようにしてあげる作業を行います。

2013年までは産卵用プラケースが30から多いときで50ケースぐらい並んでいたのを多くの人間が目撃し、説明も聞いているはずです。しかもこの苔は常に新鮮でなければならないので、枯れかけて来たらすぐに交換していたのです。

ここから2013年までは約2万匹から約100万匹以上の孵化幼虫が生まれていました。孵化幼虫については毎年、インターシップの学生が数えているので、ごまかししようも無い数字になり、事実です。

 

一方、レストランなどの鑑賞会に使われる持ち込みのホタルは通常飼育されたホタルではなく、ホタル生息地から採取してくるものがほとんどです。磁場が狂うために、彼ら自身がここは産卵できる場所では無いと判断して、交尾をほとんどせず、寿命も非常に短くなります。また、はじめから上に舞い上がってしまいますので、時間と共に上がってゆくという自然な変化は見せません。

関西の大きなホタル業者でも幼虫は大量に飼育しているところがテレビでも出ましたが、難しいのは上陸羽化なのです。

 

故に通常、持ち込みのホタルを飛ばす場合は毎日新たに入れなければならず、都内の有名な某レストランのホタル購入費用は年間2000万円以上といわれています。これはオーナーに直接聞いた話だということです。

ゲンジボタルについては各都道府県で厳重に保護されているので、一般に販売業者には反社会的勢力が多いのです。

議会でも、「持ち込みルートは分かっているのか」という質問に対し、資源環境部長が「不明です」と答弁していました。実際に前委託業者むし企画はホタルの飼育も販売も全く行っていないのです。

 

阿部氏聞き取り内容のウソ

 

また、21ケースにすべてホタルが入っていると仮定していますが、使用されている阿部氏への聞き取りはすべて1年前に人事へ話したもので、この報告書のために行われたものではないそうです。

実際は「21回のうち、苔は10何個だと思う。それ以外は他のものが入っている」と答えられているそうです。

さまざまな消耗品エアポンプや飼料なども入っていたと回答しているそうで、これが全部軽いというのもあり得ない話と分かります。

報告書p16―一部の伝票に品名を「ホタル」から「花」に訂正(見え消し訂正)している伝票が発見された。―と記載され、いかにも中身がホタルだったと匂わせる印象操作を行っています。

しかし、実際は阿部氏及びスタッフ関係者は通常ホタル生態環境館のことを「ホタル」と呼んでいたのです。「ホタルにお客様がいっしゃる」「〇〇時にホタルへ戻る」「ホタルに苔を送る」といった使い方です。実際のホタルのことは「ホタルさん」と呼び習わしていました。これはむし企画さんが「ホタルに送る」と考えていて、うっかり書いてしまったものだそうです。

いずれ裁判で明らかになる部分ではないでしょうか。

 

トラップから全体の数を出せる

 

1.    幼虫がヘイケボタルのみとの記述があるが、実際にはゲンジボタルとヘイケボタルでした。

2.    実際に使用したトラップの容器が約10cm×13cmなので、約13cm2とし、約30匹をせせらぎ全体の面積54m(幅3m×全長18m)になるように掛けると以下のような数字になります。 

5,400÷13=415  30匹×4,150=12,450匹

餌で引き寄せたことを考慮し、多少減らして、40%ぐらいにしても4,980匹になるのです。

羽化確認の日数が極端に少ないことが分かった今、やはりこのぐらいは生き残っていた可能性が高いでしょう。

 

購入金額はいったいどこから出るのか?

 

通常の板橋のオスとメスの割合は6:4になるので、それに報告書に提示された価格表の数字を当てはめて計算すると、彼らが調べた金額で全体の金額を計算すると合計金額3,822,000円です。

 

ゲンジボタル 2400匹  内訳オス1440匹 メス 960匹

ヘイケボタル 5,100匹 合計7,500匹 内訳オス3060匹 メス 2040匹

ゲンジオス 1,440匹×350=504,000 、ヘイケボタルオス 3,060匹×300=918,000

ゲンジ及びヘイケボタル メス 3000匹×800=2,400,000

 

年間委託費1400万円は平均にならして、1ヵ月約117万円になります。尚、年間3~4000万円というのは区職員及び再雇用職員の給与と光熱費などが加わったものです。

ここにむし企画の5名程の人件費その他飼育資材や飼料代で100万円前後が使われているそうで、その内容は区に提出されているとのことです。

約318,500円は委託費1ヵ月分の3割弱になるが、これだけの金額がいったいどこから出て来るのかを考えれば当然、購入は不可能になのです。金額を提示していないのは、この辺の矛盾に触れたくなかったからと逃げていると考えられます。

 

もし、委託費を問題にするのであれば、年間3万人の対応と完璧な飼育環境を整えていた前委託業者ではなく、区民の財産でもあるホタルの命を奪い、せせらぎの環境破壊を行った自然教育研究センターではないでしょうか。

 

以上、ほとんど全編が廃止のために都合の良いように操作、創作された報告書です。累代飼育は確実に行われていたのです。これを公にしたことは板橋区行政の不祥事として明らかにするべき大きな問題になったと、関係者のみならず抗議文を提出した住民グループはじめ多くの区民が感じていることではないでしょうか。

 

―1月にプレスリリースされたはじめの反論はこちらです。 ホタル等生息調査結果と元飼育担当職員の報告数の乖離についての反論 ―

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